ドルフィン　　（イルカ）

 痛いよね。

自分も痛い思いはしたくないのに、痛いよね。

痛くない人　出来る人には　このせつなさ　わかってもらえない。

出来ない分、違う方法でなんとか追いついている。

自分ではなんともならない事。

わかってくれようとする人にも

痛みで気がまわらず、変な不器用さで　変な知恵で　変な嗜好で　傷つけてしまう。

僕はイルカになりたい。

僕が自由に泳いでも　誰も傷つけたり、迷惑をかけたりしない　そんな世界で泳ぎたい。

僕は怖くないよ。。。。お友達になってください。。。。

ポケットには君にあげたいキャンディーだけが入っている。

君が泣くならそばにいるよ。

誰よりもその気持ちがわかるから。

いつものようにグッと涙をこらえていたら、妖精が魔法をかけてくれた。

僕はイルカ！自由にクルクル泳いでる。

僕はみんなの人気者。僕は癒し！

でも　そんなのどうでもよかったよ。

ひとりぼっちで隅っこで歯をグッとくいしばっている、

その子の隣にいる事が僕は一番好きだってわかったよ。

その子は僕よりずっと強いけど、僕は僕らだけにしか使えない魔法を知っている。

僕らは誰よりも痛みを知っているって事。

痛みに苦しむ人に寄り添えるって事。

そして、もうひとつすごい事は　自分の力で進化するって事。

お～～い！人類～～　ついてこ～～～い！